自分に優しくした分だけ、夫婦の悩みは癒えていきます
夫婦の悩み、解決の鍵を握るのは自分自身
夫婦の悩み———多くの女性が抱えるこの問題について、たくさんの解決策、対応策が世に出回っています。これを書いている私自身、夫婦関係に思い悩んだ時期があり、ネットや本で得たそれらの方法での解消を何度も何度も試みました。しかし、一向に夫婦関係が良くなることはなく、離婚以外にこの苦しみから解放される方法はないのではないかと思い始めた頃、「まずは自分を大切にする」という概念に出会い、それを機に夫婦の関係が変わっていきました。
夫婦は「自分が自分をどう扱っているか」を映し出す鏡
変えるのは“相手”でも“相手への接し方”でもありません
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変わってくれない夫への不満
改めまして、Hasyu-ka(ハシュウカ)代表のyuuです。前述のように、私も以前は夫婦関係に悩み、どうにか解決したいともがき苦しんだ時期がありました。当時は夫に対する不平不満が募る一方で、それらを改善する姿勢が夫に感じられないことに苛立ちを感じ、強いストレスとなっていました。相手が変わることを望んでいたんですね。「不満を感じない夫になってくれること」が当時の私の望みだったのです。
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子育て中に「夫も育てる」なんてムリ!
そんな私に友人知人がくれたアドバイスや、本やネットから得た夫婦の問題に関するさまざまな情報も、基本的には「相手を変えるため」のハウツーでした。伝え方を工夫したり、応えてくれた時にはしっかり感謝を伝えたりしながら、少しずつでも夫が「成長」するよう地道に「育てて」いくのが良いと———しかし私はすでに子育てでいっぱいで、夫を育てる余裕はありませんでした。不満だらけで、相手に対する「ありがとう」さえ出てこなかったのです。そんな状態で意図的に感謝を伝えたり、相手の気持ちを汲もうとすることは、当時の私にとってかなりのストレスです。結局そうした「先に自分が我慢する形」での改善策で、私の心が軽くなることはありませんでした。
そんな時に出会ったのが、叶恭子さんの言葉だったのです。
あなたが自分を大切にすれば、
相手も、そして世の中も、
あなたを大切にするでしょう。
逆に、
あなたが自分をないがしろに
すれば、
「どうせ本人さえ、
自分をないがしろにしているのだから」
と、まわりはますます、
あなたを大切にしなくなるでしょう。
驚きました。だって「自分を大切にしていい」なんて、それまで誰も教えてくれなかったのです。人の気持ちを考えるのが先で、母親になったら子のために生きるのが正しさで、より良い夫婦関係のためには「我慢と忍耐」が必要なのだと思っていました。しかし、にわかには信じがたいその言葉を、心から「信じたい」と願う私がいました。初めて希望を感じたのです。悪化するばかりの夫婦関係に悩み続けて、初めて光となってくれた言葉だったのです。